はじめに
「Ionic 2+ ミートアップ大阪 #1」お疲れ様でした。ミートアップとしては「異例」なセッションもあり、今回の参加者の皆さんがどれだけ次回に参加していただけるか興味深いです。私、西田は「カメラマン枠」という謎の枠での参加となりました。(これでもプログラマなんですよ。)
参加までの経緯
少し前から、モバイルアプリの開発に興味を持っていました。自分が参加した勉強会で目が釘付けになったキノコせんせいのセッションに影響を受けた私は迷わずSwift によるアプリ開発を選択しました。「メシシェア」というアプリの開発過程やApp Store への登録などを説明していただきましたが、いずれも興味のある話ばかりでした。
「でもなぁIonicも気になるなぁ。こざけさんのセッションも良かったしなぁ。どうしよっかな。」とそのときちょうど、「Ionic 2+ ミートアップ大阪 #1 」があるというのを知り、参加を検討し始めました。で、結局、「でも、まぁいいや。行かない。それよりSwift勉強しなくては。」などと思ってしまったのです。
これで私のIonicへの道は閉ざされたかと思っていたところにKitkat氏(ちょーローカル勉強会のリーダ)から「カメラマン枠あるってよ」と言われ、参加に至ったのです。「私はカメラマンではない。フォトグラファーだ。ムキー」と思っていたことは内緒にしておきましょうか。どうであれ、好きなように写真を撮らせてくれるというのではりきって参加を決めたのは間違いありません。
セッション開始
会場提供: サイボウズ大阪オフィス
ここから強者4名によるセッションが始まります。
セッション1 「これからのWebの常識を考える −− Ionic Frameworkの概要とv4について」
発表者 榊原 昌彦 氏
Web/iOS/Android デザインガイドラインに寄り添ってますよね 「PWA」という規格が生まれた ユーザはアプリを起動するまでのプロセスが多い(アプリストア→ダウンロード→起動) Ionic Frameworkとは → HTMLでモバイルアプリを作る全部入りフレームワーク ・ Angularが土台 ・ 統合開発環境が用意されている ・ Cordova、PWAにデフォルト対応 ・ BootstrapのようなUIコンポーネントを持っている PWAって起動遅いでしょ? 2017 Developer Survey ・ ネイティブアプリ開発減少 ・ スマートウォッチ開発者が3%いるらしい ・ AWSよりFirebaseがよく使われている ・ Microsoft の Visual Studio Code がトップシェア ・ Ionicを選んだ人はUIコンポーネントのデザインが気に入っている ・ Web 開発者がモバイルアプリ開発へと移行している 聞く、で終わらないために ・ Slackで質問できる。 ・ Ionic support program はじめる ・ 銀の弾丸にはならない ・ この後の懇親会で、直接聞いてください
モバイルアプリの現状と Ionic の立ち位置など、大変参考になりました。
セッション2 「脱Ionicのススメ(仮)(最終)」
発表者 おのうえ 氏
Ionic を使っている理由は? Ionic って ・ ハイブリッドアプリフレームワーク ・ HTML/CSS/JSでiOS/Android/Webアプリが作れる ・ Angularベース 使用されているモバイルアプリの91%が人気上位500のアプリで占められている Progressive Web Apps (PWA) ・ 徐々にアプリのようになるWebサイト ・ PWAファーストな開発 これからのモバイル戦略 ・ 人気上位アプリを目指す → ネイティブ (Kotlin、Java / Swift、Obj-C) で作り込む ・ 人気上位アプリを目指さない → PWA (HTML + CSS + JavaScript) を作る 良いPWAとは? ・ Progressive Web App Checklist Ionic でハイブリットアプリを作るのはわかるが、必要以上の機能がありすぎる。 PWAを目指すならもっとシンプルにできるはず。 Angulaer を使う Ionic の悪いところ ・ 依存ライブラリの最新版への追随はタイムラグがある ・ ファイルサイズ / 処理のオーバヘッド ・ Google / Apple のビジネス上にない Webフロントエンドは難しい? まとめ ・ Ionic でアプリを作りたい人へ ・ Webでできませんか? ・ ネイティブでもいいんんじゃないですか? ・ Ionic で PWA を作りたい人へ ・本当に Ionic が必要ですか?
ミートアップとしては異例なセッションです。Ionic が本当に必要かどうかを強く問いかけていました。万が一、Ionic がこれから進む方向を間違えたら誰も使わなくなりそうです。正常進化を望みます。
セッション3 「Ionicでアプリ作ったよ!開発方法の紹介」
発表者 こざけ 氏
既存のプロダクトやサービスのアイコンと類似してはダメ Yomoo ・ 本よみの進捗を見える化する ・ ダイエットアプリに影響を受けている ・名前の由来もいろんな影響を受けて。。。 アプリ名およびアイコンが某ポータル&検索サイトに類似していたので改善 ・動画による Yommo 紹介 Ionic を選定した理由 ・ サンプルが豊富に用意 公式サイトにサンプルが豊富 Ionic start で作成されるサンプルいい ・ Angular 安定感ある TypeScript が素敵 ・ Cordova 安定感も実績もある RPG ツクール MV も Cordova 使ってる Typescript ・ マイクロソフトによって開発されたプログラミング言語 ・ 省略も可能な静的型付けとクラスベースおオブジェクト指向を加えた厳密なスーパーセット ・ Javascript へのトランスコンパイラ Ionic の好きな機能 NavController ・ スタック型のベージナビゲーション ・ ページを静的にロード 開発の流れ やりたいことを洗い出す 画面イメージを描いてみる 画面モックをつくる(ここでできたような気になってしまうそうです) 本格開発へ ionic start アプリの雛形が簡単に作成できる swagger-codegen WebAPIの定義からAngularのHTTP通信コードを自動生成 開発ツール ・ Web Storm ・ Visual Studio Code ←選んだのはこれ ・ Visual Studio 使用したプラグイン cordova-icon cordova-splash まとめ 割と安定している レスポンス問題なし 簡単にスタートできる Web版もこれでいいのでは
より具体的で、本格的な開発談でした。しかしながら今の私には敷居が高そうです。
セッション4 「AngularもTypeScriptも初めて触ったけどIonicでアプリできちゃった話」
発表者 ひろ 氏
煽らないでください マサカリを投げないでください
で、一気に敷居を下げてくれました。
どの程度のスキルレベルか ・ HTML / JS / CSS 多分わかる ・ Angular / TypeScript 初めて 赤道儀の設置支援アプリ 日周運動とは 雰囲気でIonic 使うとアプリができる
って全然わからんかった。
そして懇親会突入!
懇親会は楽しめました。みなさん、お酒を持ち寄ったいただきましてありがとうございます。十分いただきました。一部残念なこともありましたが、概ねよかったと思います。
まだ手さぐりのところもあるかと思います。次回はどうなりますことやら。
以上